香川県高松市の内科・消化器内科・内視鏡内科 菊池寛通り 高松メディカルモール2F

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高松市で苦痛が少なく精度の高い大腸内視鏡(大腸カメラ)を受けたい方へ

当院での大腸内視鏡検査の苦痛軽減の工夫と強み

①26年の内視鏡検査・治療のキャリアに裏打ちされた診断力(日本消化器内視鏡学会専門医・指導医)
②前日の注意点が簡単(前処置)
③多数の経験を要す無送気軸保持短縮法と水浸法を組み合わせたハイブリッド法による挿入
④安全に配慮した麻酔下(鎮静剤・鎮痛剤)検査
⑤吸収の早い炭酸ガス(二酸化炭素)による送気で検査後が楽

当院における前処置の方法

 まずは、受診していただき、大腸内視鏡検査の予約をします。その際、問診で過去に検査を受けたことのある方はその結果や、普段の排便状況、治療中の病気や、内服しているお薬などについてお聞きします。

 検査前日の食事は、大腸検査食(レトルト3食分)を食べていただくのが簡便です。これにより検査当日の前処置に要する時間が短縮され、腸管洗浄剤を服用する量も減らすことができます。繊維の多い野菜、種の多い果実、海藻類、きのこ類は大腸内に残ってしまい、検査精度が低下しますので避けてください。前日夜にも下剤を内服していただきます。

 水分は多めに摂って、水、お茶以外にスポーツドリンクや飴なども摂取できます。検査当日の朝食は抜いていただき、処方された腸管洗浄剤を検査の数時間前に服用します。便がきれいになるまで、数回トイレで排便します。大腸から便がすべて排出され、排便が透明に近くなったら、大腸内視鏡検査が可能となります。腸管洗浄剤を服用しているときに腹痛や吐き気などがあったら、飲むのを止めてご連絡ください。

当院における大腸内視鏡検査時の苦痛軽減の取り組み

検査衣と検査パンツに着替えて検査を開始します。検査パンツは内視鏡を挿入するお尻の位置に少しスリットが入っているもので「恥ずかしさ」をあまり感じずに検査を行えるように工夫されています。肛門から内視鏡を入れて、終末回腸(小腸の終わり)まで到達(数分)した後、盲腸から順番に直腸・肛門まで観察します。当院では、無送気軸保持短縮法に水浸法を組み合わせたハイブリッド法で検査を行っています。無送気軸保持短縮法は内視鏡挿入時に大腸を伸ばしてしまうのではなく、手前に畳み込むように腸を短縮して曲がっている部分も軸を保ちながら、まっすぐ内視鏡を進めていきます。空気を注入しないので、腸が引っ張られたり、張りを感じたりすることが少ない挿入法です。現在、無送気軸保持短縮法は、痛みが少なく理想的な挿入法と考えられています。水浸法は腸の中に水を注入することで、内視鏡との摩擦抵抗が減り、挿入方向もわかりやすくなり、スルスルと滑るように内視鏡が進んでいきます。従来の方法に比べて、軽い力で内視鏡が進んでいくため、無理に腸を伸ばしたり、ねじったりすることがなく、腸への負担が少なくて済みます。観察時には送気して大腸の管腔を広げて慎重に観察しないといけませんが、当院では送気時には空気ではなく、吸収の早い炭酸ガス(二酸化炭素)を使用しています。炭酸ガスを使用することにより、検査後のおなかの張りがかなり軽減します。

また、検査への不安の強い方や過去につらかった経験のある方には、麻酔(鎮静剤・鎮痛剤)を点滴から静脈投与し、完全に眠った状態ではなく、ぼんやりした状態での検査も可能です。大腸内視鏡検査時の使用として保険収載がなされていない一部の鎮静剤の使用が各学会でも問題視されていますが、当院では採用しておりません。患者様の安全のため、効きすぎて呼吸が浅くなったり、血圧が低下しないように適正な投与量とし、モニタリングしながら検査をします。特に異常がなければ、検査は15~20分くらいで終了します。お腹の手術をしたことがある方、腸が長いと言われた方、肥満の方、痩せた女性は挿入に少し時間がかかることがありますので、ぜひ内視鏡を専門にしている当院にご相談ください。内視鏡の挿入が難しい方では、ごく稀に腸が傷ついたり、穿孔(穴が開くこと)という偶発症が起こることもあります。挿入が困難な場合、日本消化器内視鏡専門医・指導医で、CTコロノグラフィーや注腸検査、大腸カプセル内視鏡検査にも精通している院長が代替案をご提案します。

 大腸ポリープなどが見付かったときは、その場で詳しく観察し、2㎝程度までのポリープに対しては、その場で日帰り治療を行っています。大腸がんを疑う病変が見つかった場合は、生検(粘膜の細胞を採取)して顕微鏡で診断します。

 検査後、お腹に空気が溜まってしまうことがありますが、トイレに行っておならをすれば楽になります。検査後は普通に食事をして大丈夫ですが、ポリープを切除したり、細胞を採った場合は、暴飲暴食や過度な運動は控えていただき、特にアルコールは止めておいてください。

おわりに

大腸内視鏡検査は、内視鏡機器や前処置剤の進歩により、昔に比べてかなり楽な検査になりました。また診断や治療も飛躍的に向上しています。是非、当院で大腸内視鏡検査を受けてみてください。